自衛隊

自衛隊時代の先輩について。〜面白くて優しかったK先輩のことを、僕は絶対忘れない〜

自衛隊の思い出

こんにちは、いとまさです^^

2021年6月に自衛隊を退職して、早3ヶ月。

たまに自衛隊にいた頃を振り返りますが、本当に良い思い出でいっぱいです。

特に職場の人間関係においては、先輩から後輩まで、とてもいい人達に囲まれていて毎日が楽しかったです。

その中でも、特にお世話になったのがK先輩。

言葉遣いは少し荒いけど、後輩思いで、優しくて面白かったK先輩。

自分では「そんなことない」と言うけど、仕事熱心で上司からも信用されていたK先輩。

一緒に行った合コンで、なぜかノーパンだったK先輩。

今日は、そんなK先輩との思い出と、K先輩から学んだ大事なことを書きます。

この記事で分かること

・K先輩が教えてくれた、大事なこと。

K先輩とは

コックピット

K先輩は、僕の3つ上のパイロットの先輩で、プライベートでもよく飲みに連れて行ってもらったり、公私ともにお世話になった先輩です。

K先輩の1番の良いところは、優しいところです。
基本的に、後輩に怒りません。

たまに、”自分ができないから人に指導できない人” はいますが、そうではなく、K先輩はバリバリの凄腕パイロットで成績優秀。

それに、ちゃんと指導もします。
でも、そこに愛情があるんですよね。

僕自身、自衛隊にいた時から「怒るのと指導は全然違う」と思っていて、K先輩は、それを実際に体現していました。

いわゆるデキる先輩でありながら、後輩にも優しく、ノリも良い。

僕にとって、頼れる兄貴的存在であり、また憧れの先輩像でした。

K先輩と米軍のいる基地へ

アメリカ

そんなK先輩との1番の思い出は、一緒に厚木基地のフードコートに行ったことです。

厚木基地とは、海上自衛隊の基地でありながら、米軍も所在している、プチアメリカみたいな基地です。

基地の中にはフードコートがあり、そこの従業員は外国人で、注文は全て英語でしなければなりません。

そのフードコートに向かって歩きながら、K先輩と僕、その他2人くらいは、たわいもない話をしていました。

すると、

「お前らにネイティブの発音を見せてやるからな!」

急にK先輩が、僕達に言いました。

「先輩、英語話せるんですか?!」

当時、自分の英語力のなさを感じていた僕は、英語で注文することにやや緊張していました。

そして、「英語も話せるなんて、やっぱK先輩は凄いなぁ」と感じました。

そしてK先輩は、なぜ自分が英語を話せるかを教えてくれました。

先輩による英語が話せる理由

・海外派遣で数ヶ月アフリカにいた

・英語はハート

K先輩くらいになると何でもできる

特に、アフリカの海外派遣の経験は大きかったらしく、その時の話をアツく語ってくれました。

「アフリカの街には世界的チェーンの店も多くあって、世界の人を相手にしてるから、もちろん、やりとりは英語。

俺はそこで、ネイティブの英語を学んだ。」

なるほど。そういうことか。

K先輩は続けます。

「日本人の話す英語はカタカナ英語なんだよ。

ネイティブは全然発音が違う。

例えば、SUBWAYで”シックスインチ(サンドイッチのサイズ)”を頼むだろ?

いとまさ、何て言う?」

「スゥィックス ゥインチ・・・じゃないですか?」

精一杯のネイティブっぽい発音で、答えました。

「あー、日本人。俺とか、ネイティブだったら、

“チクゼンニ”

って発音するぜ。」

え…それは、筑前煮では?

居合わせた全員もそう思ったのか、

「いや、それだと筑前煮が出てきますって〜。笑」

と、笑っていましたが、K先輩は真剣です。

「お前らは、まだ耳がネイティブじゃないから聞き取れないけど”six inch”は正しく発音すると、”チクゼン二”だから!!

ま、今日俺が注文するところ、見てな。」

こうして、K先輩のネイティブレベルの発音を見せてもらえることになりました。

果たして、本当に”チクゼンニ”なのか

本当?

フードコート内のSUBWAY着きました。

「いとまさ、まずはお前が注文してみな?絶対、通じないから。」

K先輩にそう言われて、僕が先に注文しました。

サイズを決めるまでにも、

「野菜はいるか?」

「パンは焼くか?」

「ドレッシングはいるか?」と、(思われることを)聞かれましたが、よく聞き取れなかった僕は全て、

「イエス、イエス!ユー、リコメンド!!」と、答えました。

そしてついに、

「size?」と、サイズをどうするか尋ねられ、僕は渾身の巻き舌で

「スゥィックス ゥインチ!プリーズ!!」

と答えました。

ですが、やはりネイティブの発音でなかったらしく

「six inch?」と確認され、

「イエス。。。」と返して、注文を終えました。

僕の注文が終わると、後ろにいたK先輩は

「な?通じないだろ?

やっぱお前はまだ、日本人の発音だから。」

と言って、注文し始めました。

やはりサイズの前に

「野菜はいるか?パンは焼くか?ドレッシングはいるか?」と聞かれましたが、

K先輩も全部、

「イエス、イエス!ユー、リコメンド!」

と答えてました。

ちょっと、「あれ?」と思いましたが、特にこだわりがなかったのでしょう。

決して、英語が聞き取れなかったのではないのでしょう。

そしてついに、「size??」とサイズを尋ねられ、K先輩は答えました。

「チクゼンニ、プリーズ!」

「WHAT!?」

「チクゼンニ、プリーズ!!」

「WHAT!?!?」

間髪入れずに返されてました。(2回とも)

しかし、何かの間違いでしょう。

K先輩のネイティブな発音が、通じない訳がありません。

「チクゼンニ!チクゼンニ!」

K先輩は、続けます。

店員は、笑い出してしまいました。

「俺の発音はネイティブのそれだ。聞き取れないお前がおかしい。」

そう言わんばかりにK先輩は

「チクゼンニ!チクゼンニ!」を連呼します。

途中からは、もう普通に「筑前煮!」となっていました。

米軍のフードコートのSUBWAYで、あるわけもない筑前煮を連呼して注文する日本人。

困惑して笑い出す店員。

奥から太った女性店員も、笑いながら、こちらの様子を伺っています。

嫌な笑顔です。

スーザン

非常にカオスな状況。

K先輩はまだ「筑前煮!筑前煮!!」と言っています。

目には少し、涙が浮かんでいるようにも見えました。

こんなカオスな状況が30秒くらい続いた後、突然店員が

「Oh,OK! Six inch!」と言い、注文が通じたのです。

「なぜ急に通じたんだ!?」と、

少しびっくりした僕が、K先輩の方を見ると、少し潤んだ瞳で

メニュー表の「”size” ”six inch”」を指差していました。

そして、ゆっくりこちらを向いて言いました。

「な?」

本当?

あの時の、強さと恥ずかしさと、そして少しばかりの悲しさを含んだ、K先輩の顔を僕は一生忘れません。

まとめ

この記事のまとめ

・K先輩が教えてくれた、大事なこと

 指差し注文が最強。

K先輩から学んだ大事なことは、あの時の先輩の顔と共に、いつまでも僕の胸に残るでしょう。


この後ちょっとして、本気で英語を勉強して、少しは話せるようになりました。

今なら、指差し注文じゃなくてもイケそうです^^

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